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エディブル・スクールヤード [堺のまち]

堺市の姉妹都市、アメリカ バークレー市でエディブル・スクールヤード(食育菜園)を実践する
中学校の先生方を迎えた講演会、
『食育菜園 エディブル・スクールヤードの挑戦』に行ってきました。
(主催 堺市及び堺市教育委員会)

200802291433000.jpg

加工食・大量の砂糖・肥満・糖尿病の増加。
「fast」と「cheep」を追い求め、
『調理』はめんどうな仕事、『掃除』は他の人がする仕事、そんな価値観がアメリカの
一般的なものになり、
「団欒」はもはや過去のものとなってしまった。そういったことへの反省もあって
はじまった、教育の場からの食育菜園の実践。
荒れた学校を再生するための答えが『菜園』と『栄養』だった、と。

「本物の道具を使う」
「経験を共有する」
「励ます」
「ゆっくりゆっくり」
「機械を使わない」
そして、
「一緒に食事をして、会話を楽しむ」

一番の興味をもったのは、その教室を紹介した写真。
学校の教室(日本では家庭科室にあたる?)で、これほどにも『楽しそう!おもしろそう!』を
演出していることに感心した。

200802291711000.jpg

こういう写真を見ると、衣食住の『住』に関わる仕事をしていても、
衣にも食にも、『住』を通して関わっていけそうな気がする。

もうひとつ、授業の様子を再現した場面で、

グレープフルーツの皮を剥いて、実だけを食べやすく取り出し、
その残りの皮を、本のページをめくるようにめくりながら、
『私はグレープフルーツです。このたび、収穫され、市場に運ばれ、
おしいそうだということであなたたちに選ばれ、・・・・・ここまでたどりついて、
これからあなたたちに食べられる、でも後悔はありません、なぜなら・・・・』といった話を、
面白おかしく、演出されていました。
先生もエンターテイナーでした。

『すべての作業の過程は美しくなければいけない』 この言葉を繰り返す先生。
これも印象的だった。

この内容を、1人の親として、
どう受け止めて、どう行動にうつしていくのか。
家庭で実践できることもあるけれど、学校でこんな授業があれば・・と思う内容。

『食育』ということばが流行で語られる感じもする今、
行政も、次のアクションを模索中なのかなぁ、と思う。
ムツカシイ話ではなく、「こんな時間あったら楽しいね」を
身近なところから実現していくことが、いまの自分にできることかな。それも、できれば
自分の子どもだけでなく、もう少しだけ広い輪の中で。

・・・・・・・・・・・
4月13日(日) 浜寺公園でアースデイというお祭りがあります。
お米を使ったスープの店を出店予定です。身近なところから実践!?

マイ箸・マイカップ持参で遊びに来てください。
http://gaia-takaisi.jugem.jp/

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コメント 3

ロッタママ

さすがバークレー!
こんなに食育が進んでいるとは思いもしませんでした。
アメリカこそ改善を進めていって欲しいです!
すてきな学校の家庭科室ですね☆

by ロッタママ (2008-03-22 01:12) 

asahi_

ロッタママさん

この学校も、ここまでくるのに30年かかったそうですよ。
レストランを経営する財団が、趣旨に賛同して
金銭的支援するなど、アメリカだからこそできた部分もあるのかな、
とも思います。
by asahi_ (2008-03-22 06:09) 

みっちょろん

久々訪問です。

行ってこられたんですね!レポ有難うございます!!

>楽しそう!おもしろそう!』を
>演出していることに感心した。

そそ、こういう工夫って長続きの秘訣なんですよね、楽しめるって
多少の差はあれど、芸術と共通する、民族性も超える共通の感覚の部分でもあるし、同じ国民内であれば、なおのこと、いいポイントついてます。
そこ、日本も見習わないとですね。ユニークさ、発想の転換、どうアピールするか・・
私もアロマ関連になりますが、どの欧米の先生達の講義も、全て理論だけでなく皆、チャーミングな人柄、ユニークな言い回しや時にはパフォーマンスまで加わり、どれだけ分かりやすく伝えるか、または常に聞き側の相手を飽きさせないアイデアが満載で、伝えるということ本来の重要性や意味を教えられます。

ちょっと主旨から外れるかもですが、
興味深い、記事があったので貼っておきます。
http://www.nikkei.co.jp/weekend/news/20021129s25bt000_29.html

カナダも少子化から復活する試みが起動に乗り始めているということや、
いまや環境先進国のデンマークも、20年前は高エネルギー消費国だったということが分岐点だったそう・・・

我々もバークレイが姉妹都市であること、意味があるようにも思えます。
バークレーが過去、そうだったように
数十年後、こんな風になんらかの形になる日があるように・・・今は
足がかりの時期なのであればいいなぁと思います。

by みっちょろん (2008-03-24 12:02) 

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