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2011 夏休み その2 [旅の記録]

恒例の開田高原 山の家へ行ってきました。
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毎年は父母がいて、(可愛い孫たちを)愛情いっぱいに迎えてくれるのですが、
今年は父が病気療養中のため、
夏場に必要な山仕事は私達が担おうと意気込んで、もちろん、
とびきり心地よい、木曽の夏も楽しみにして行ってきました。

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まずは、往路のお決まりコースのひとつ。開田高原アイスクリーム。
とうもろこしのソフトクリームを一つ。(この後ろ姿、うちのY氏です。この格好。。。)

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(Y氏が)うちの鉄則や!と言って、必ず一つしか買わないので、もう、それはそれは
はげしい争奪戦です。4人でね。

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つぎはパン屋のメイちゃんに会いに。

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前にも登場したメイちゃん。(お互いに)『よ、ひさしぶり』という感じで
よく遊びます。

”蕎麦のふるさと”と言われる開田高原。
今回は、そば打ち体験道場にも行ってきました。
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打粉に夢中。

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あとで自分たちのお昼ご飯になるから真剣。

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完成!

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開田で食べるお蕎麦は本当においしい。水が冷たくて美味しいというのも、大きなポイントだそうです。

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とうもろこしの季節です。食べてばかりのきみか。

とうもろこし畑が一面に広がり、サラサラと揺れるのを車から眺め、
大きくなったとうもろこしを、『自分でとってみっか?』と言われ、ボキっと一本、収穫させてもらって、
(一つだけを大きく育てるため、小さいのは間引きされ・・・これが八宝菜なんかに入ってるヤングコーン)
ひげのいっぱいついた緑の皮をびりびりとむいて、
大好きなとうもろこしが登場!!

そんな体験もして、ちょっと成長したなと思う、うちのふたり。

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家から少し谷へ下ったところに渓流があります。そこで遊んでいるときに、ふと、
『クマが出たら怖いから、賑やかにしとこうね』とつぶやいてしまった私。
『なっちゃん怖いからあがるわ~』と、ひとり、すたすたと帰って行ってしまいました。(ごめん)
でも、この山道を、笹をかきわけながら、一人であがるようになったかぁ・・・と、
それだけでも母は感慨深いのでした。

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山仕事。父さんは薪割りを。(母さんは草引きと、笹刈り担当)

滞在4日目。休養地内のお祭り。
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岩魚の塩焼きなんかがあるのが、この地ならでは。

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飲んでばかりのひとと、食べてばかりのひと・・・

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夕立の中のジャズライブ。

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明日は帰阪。来られなかった父母に、開田の匂いのするお土産をたくさん持って。
待ってますよと伝えてください、と、
父母の山仲間の友人がたくさん訪ねてくださる。

そうそう、薪のストックも結構たくさんできました。(Y氏がんばる)

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出発の朝。次回はみんなで!!







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5月 山の家へ [旅の記録]

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4日間の休みをとって、開田高原へ。
とびきり気持ちいい季節。毎年、父母が生活の拠点を移す時期ですが、
今年は父の病気のこともあり、我が家だけでの滞在となりました。

『いいなぁ。お父さんも早く行きたいわ』『ごめん、一足先に行かせてもらうわ』

母からは『ふきのとうの季節だから、たくさん摘んできて!』 と。


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なんと、スキー場がまだ開いていました。夫がスキーしたいと熱望。
ひとりで1日堪能してきました。


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ここにくるとこどもたちが必ず『お馬さんとこいく!』

木曽馬の里。そんな何度も来るところでもないようにも思っていたけれど、
ひろーーい牧場でのびのび暮らす馬たちを見ていると穏やかな気持ちになります。

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『おうまさんのおはな、こんなんついてるねぇ』(きみか)


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ここも必ず立ち寄る、タビタのパン屋さん。

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天然酵母のパン。とてもおいしい。

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ここのご家族の生活スタイルの逞しさ、あこがれます。この厳しい自然の中に、
(たしか)20年くらい前にやってきて、初めはテントで暮らしながら、家とお店と、
あらゆるものをこつこつとつくり、今に至るという。
そんなご夫妻とのおしゃべりも楽しみのひとつ。
背中を見ながら育ってきた娘さんが、いまは厨房に入ってられて、
今回行ってみると、娘さんのケーキなども並んでました。

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看板ヤギのメイちゃん 2才。おてんばです。犬のように人懐こい。

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きみかとメイちゃんは同い年。大きくなったねぇ。お互いに。

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山の家で誕生日を迎えました。

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夫が、私には内緒で、タビタさんにお願いしてケーキを焼いてもらっていてびっくり。
リッツァートルテというオーストリアの焼き菓子だそうです。
夕方、夫が受け取りに行ったら、私も来ると思って、
皆で歌を歌う準備?をしてくださってたそう。小さな花束も。

こどもたちが♪たんたん、たんたん、たんじょうび~~♪かーちゃんの
かーちゃんのたんじょうび~、おめでとう~!!!
と歌ってくれる。きみかの顔が真剣なのは、めったにお目にかかれない
ホールのケーキを前に、目が釘付けで。

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ロウソクは6本。

心身ともに、力がふぁーーーっと抜けて、
大きく深呼吸できた4日間。
さぁ またがんばろう。








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6月30日 ヴェネツィア2日目 [旅の記録]

ヴェネツィア2日目。

 

 昼間の運河もまた気持ちよい。

 

ヴェネチア建築大学。

C.スカルパやA.ロッシによる校舎。図書館にゼミ室、構内の本屋、食堂などをのぞく。

とても魅力的な環境。日本からの学生もいるらしい。

 

  右は図書館。

 

ヴェネツィアビエンナーレ会場も見応え十分。

 

  

 

再び水上バスに乗り、ムラーノ島へ。

イタリア最後の夜、思い出に残るレストランに出会う。メニューが読めず

なかなかオーダーできないわたしたちをみかねて、俺にまかせろ、とウェイター。

 

 

生ガキ、蟹のパスタ、チーズのペンネ、サラダに食後のデザートとエスプレッソ。

「おいしい」と言うたび、「当たり前だ!」とジェスチャーをくれる、

おもろいおっちゃん。 旅先のレストランの醍醐味は、食事の味と同じくらい、

店の方や他のお客さんとどんな時間を共有できるか、という所にウェイトをおく

わたしたちには、思い出深い場所となった。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

宿に預けていた荷物を取りに戻り、夜11時発の夜行列車に乗り込む。

3段ベッドが2つの6人部屋(しかも満室)で、起き上がることもままならない。

暑さでなかなか寝付けず。

 

目が覚めたらスイスだ。


6月29日 フィレンツェからヴェネツィアへ [旅の記録]

サンマルコ修道院。 

修道士の僧房がずらりと並ぶ廊下。4.5帖ほどの小さな部屋で、

外部とのつながりは中庭に向いた小さな窓のみ。

日本の開口は風通しや光を取り入れることをメインにつくられるが、

ヨーロッパの窓は、そこから見える風景を絵画のようにとらえ、

窓枠はそのフレーム。そんな印象を持った。シンプルな形状の窓枠は、

印象的な濃い影をつくることで主役の絵画をひきたてる。

 

 

中央市場へ。

どこの国に行っても市場は楽しい。日本人留学生の方がこの市場で

アルバイトしていた。絵画修復を勉強中だとか。彼女の働く店でボルチーニ茸と

ドライトマトを購入し、真空パックにしてもらう。ボルチーニはすまし汁にすると

おいしいですよ、と彼女からアドバイス。

 

中村好文さんが本の中で書かれていたホテルを発見。

(本の中では「ホテルの名前は秘密」となっているけれど、

答えはちゃんその本の中に隠されていた。)今回は予算とスケジュールの都合上、

断念するが、あつかましくも部屋を見せてもらった。次回はぜひ泊まってみたい。

 

午後からヴェネツィアへ移動。

宿探しにも随分慣れてきた。今日は、築400年の邸宅を改装したホテル

(朝食付きで70ユーロ/室)に決める。一大観光地だけのことはあり、値段はやや高め。

 

荷物を置いて街へ。

夕暮れ時の運河の街はとびきり美しい。昼間はまた違った良さがあるのだろう。

約1時間の水上バス(ヴァポレット)で、今回の旅で初めて「涼しい」と感じた。

懐かしい感覚!

 

 

バスから降りると、突然、雲行きがあやしくなる。スコール。

近くにあった店先のアーケードで雨宿り。そこはヴェネチァングラスのお店で、

そのショーウィンドーの美しさに惹かれ、中をのぞいてみる。

 

 

ムラーノ島に工房があるというそのお店は、ひつつひとつのアクセサリーに名前とその由来が

あるのも素敵だったし、店員の女性がつけているアクセサリーは彼女にとてもよく

似合っているのも印象的だった。

2人で共用できそうなトンボ玉のチョーカーを購入して、記念撮影。

  

 右がショップのお姉さん。左は店内に飾られている絵を描いたアーティストの方。


6月28日 フィレンツェ [旅の記録]

再びフィレンツェへ。

ホテルは賑やかな通りに面したエアコン付きの部屋で50ユーロ/室。安い。

 

今回、旅のガイドブックとして中村好文さんの「イタリアの歓び」を持ってきたが、

フィレンツェの街でこれが大活躍だった。

ポンテベッキオ橋近くのSONIAという皮小物の店で、好文さんいわく「切り餅型」の

コインケースを購入。

そして、「サンタクローチェ教会」「パッツィ家礼拝堂」のあと、

偶然通りがかった総菜屋さんで、ショーケースに引き寄せられるように中へ。

(このころ、旅の疲れがたまってきていた)

 

 

 

店の奥には食事のできるテーブルがあり、バジルのパスタや魚介類のマリネ、

なすとズッキーニのオイル漬け、唐辛子の効いたオイルサーディンなどなど、

ショーケースを指差してオーダー。ほんの少しずつ、一皿に盛り付けてもらう。

そしてビールで乾杯。こういう一食に出会えると、旅の疲れは一気にふきとんでしまう。

今の気分にぴったりな食事に出会えた嬉しさを、店のおじさんに

伝えるとウインクで返された。これぞイタリア。陽気な人たち!

ビールはここでも「BIRRA MORETTI」。ジョッキをもつイタリア紳士のイラストが入った、

イタリアではメジャーなビールで、今回の旅のあいだ、日中の酷暑に打ちのめされ

ながらも、日に3度はこのビールで一服。乗り切った。 

 

感激の一皿!

・・・・・・・・・・・・・・・ 

いったん宿に戻りシャワーをあびて一休みのあと、夜のフィレンツェへ。

食事は宿のすぐそばにあるトラットリアへ。素朴な家庭料理の店。(日本でいう定食屋さん)

隣のテーブルにおそらく同世代であろう、カップルが座っていた。

陽気なダンナさんがずっとしゃべりつづけていて、シャイな感じの奥さんが

ずっと相づちをうっている。その様子があまりに微笑ましくて、声をかけてみると

ブラジルから新婚旅行中のカップル、Dalton夫妻。偶然にも同じホテルの

隣の部屋に宿泊していることもわかり、意気投合。

この旅はじめての出会い。


6月27日 サンジミニャーノ シエナ [旅の記録]

今日の列車の旅はなかなか快適。  

補修工事をちらほら見かけるが、新築工事はほとんど見かけない

すでにあるものをどのように生かすかが当然のように考えられている。

その「すでにあるもの」が「いいもの」であることも当然のことなんだろう。 

 

 トスカーナ地方のならではの風景。

 

出発の少し前に、高山で骨董屋を営む川原さんという方が、数奇屋を移築して

再生させたギャラリーを見せてもらった。そのギャラリーを思い出した。

日本では、一からつくり直したほうが安い、とか、早い、とか言われることが

多い。たとえ「そう」であったとしても、すでにあるものをなんとか生かせないか、

まず最初にそのことを考えなければと思う。

 

 

フィレンツェから『塔の街』サンジミニャーノへ。

中世の面影を色濃く残すその街は、最盛期に比べると塔の数は

ずいぶん減っているが、今では現代アートの作品を並べるギャラリーが増えるなど、

新しい一面が加わり、歴史と現代が融合する興味深い街となっている。

イタリア人の発想の柔軟さと、塔を守る住人たちの誇り高さをひしひしと感じた。

 

  

 

電車とバスを乗り継いでシエナへ。

トスカーナ地方を代表する、丘の頂の小さな城郭都市。細い路地、坂道、階段が複雑に

交差するこの街では、あてもなく散歩が楽しい。街の賑わい具合もちょうどよい、

心地よい街。

 

この古い町並みは数々の映画のロケ地になってきた。

 

今日の宿は65ユーロ/室。玄関脇に共同のキッチンとダイニングがある。

ドイツからバカンスで来たという年配のご夫婦がその宿に長期滞在されていて、

いつもそこのダイニングで過ごされていた。通りかかるたびにちょっと立ち話。

 

 カンポ広場。右手の建物は市庁舎。

 

街の中心にあるカンポ広場は扇型に広がるスロープ状の広場で、

イタリア屈指の美しい広場と言われる。

その広場をぐるっと囲むようにリストランテが店を連ねる。暮れ行く広場の様子を

眺めながらの夕食。

 

広場で思い思いに過ごす人々。ここは市民の憩いの場である。

ここには「広場の文化」なるものがしっかりと根をおろしている。


6月26日 フィレンツェ [旅の記録]

フィレンツェへ。

 

ゴシックの教会は、どこもはっと息をのむような美しさがあるが、

その背景に見え隠れする、血なまぐさい歴史を思うと、重苦しさを

感じてしまうのも事実。熱心に祈る人々。フレスコ画のモチーフは

決して穏やかなものではない。

 

 

道に迷ったときに偶然辿りついた裏通りの小さな教会。

ダンテが結婚式をあげた教会だという。漆喰で塗りこめられた薄暗い室内。

天井近くに開けられた2つの小窓から差し込む控えめな光。

こういうスケールの、こんなに控えめな教会は、この旅に来てから初めて。

暑さと人込みに少しうんざりしていたときの、うれしい出会い。

 

イタリア料理はどこで食べてもおいしいが、そろそろ胃が疲れてきて

今日はお休み。久々の中華に胃がなごむ。

 

駅近くにある大きなユース。かなり賑わっていた。ここは食堂

 

今日の宿はフィレンツェYH。朝食付きで一人25ユーロ。4人部屋。

同室になったのは、フランス留学から国へ帰る途中のアメリカ人の

女の子と、もうひとりはイギリス人バックパッカーの男の子。

YHは、他の旅行者との交流が醍醐味。旅の情報交換をしたり、日本人同士だと

読み終わった文庫本(この場合は長期の旅行者同士)を交換したり。 今回は、

開高健の『ロマネ・コンティ・1935年』のほか、インスタント味噌汁をわけてもらったりした。


6月25日 ボローニャ [旅の記録]

今日から本格的に列車の旅が始まる。
ミラノ中央駅で
ユーレイルパスのバリデーションを済ませ、列車へと乗り込む。
発車ぎりぎりに乗り込んだので、すでに満席。仕方ないので、
車内の通路に場所を取る。次の目的地、ボローニャまでは2時間半。

列車が走り出す。
車窓からの街の風景は今回の旅での楽しみのひとつであった。
大都市ミラノから地方へ。列車がすすむにつれ、ミラノでは出会わなかった
少し素朴な、田舎の風景が広がる。建物の窓廻りのデザイン、
色の使い方、見ているだけで飽きることがない。

少し走ったあたりで、列車のスピードがぐんと落ちる。

とろとろながら走りつづけること小一時間。ついに完全に止まってしまった。

どよめく車内。車内放送が入るが、イタリア語はさっぱりわからない。
乗客の表情から、おそらく故障だろうと予想はついた。

あきらめたように昼食を買いに出る人。
犬の散歩へいく人。
おかまいなしにカードゲームに興じる人。
かれこれ2時間以上もストップしたが、怒り出す人は
ひとりもいなかった。

ようやく、動き始める。同時に車内では大歓声がわきおこる。

なんて人たち!結局、2時間半のところが、倍の5時間かかってボローニャ着。
とにかく、いらいらしたら損!
この国では『まぁいっか』と思うことが日常を生き抜く、心穏やかに
過ごす秘訣とみた。

ボローニャに着いたのは昼の2時。またしても一番暑い時間。

街の中心へ向かう。

 

  

 

ボローニャはヨーロッパ最古の大学がある街として有名。赤レンガ色で統一された街は、

その保存にも相当なエネルギーが注がれているのがよくわかる。

インフォメーションで今日の宿を予約し、宿へ向かう。

一家で営む小さなホテル。部屋に置かれた家具や、バルコニーの

グリーンが感じよい。60ユーロ/室。

 

   

斜塔の内部。木の階段をぎしぎし鳴らしながらひたすら上る。

 

部屋でひとやすみして、少し涼しくなったころ、街へ。斜塔を上り、街を一望する。

赤レンガで統一される中を、ところどころオレンジやイエローが混じる。その

「色」が印象的な街であった。


6月24日 ミラノ2日目 [旅の記録]

この日はミラノの少し郊外にあるユースに宿泊。男女別の大部屋が
ユースの定番だが、ここにはファミリールームがあった。
朝食付きで一人22ユーロ

これがユース?とびっくりするような素敵な外観の建物。上から見ると
鉄アレイ型のレンガを積み上げたスクリーンが建物を覆い、
なんでもない、簡素な箱に表情を与えている。レンガのすきまから洗濯物が
のぞく光景が、なんともユースらしい。

 ミラノ郊外にあるユース

街へ。午後1~3時のとびきり暑い時間をうまくかわしたらいいよ、とは
JANさんからのアドバイス。教会はどこも涼しくてありがたい。
ときどき、ビールとジェラート!

 旅のプランを練る。時刻表とにらめっこ。

さすがイタリア。
街を見渡しても”どうでもよいデザイン”ってそうそう見つからないのが不思議だ。
街で見つけた5軒つながり、5色に塗り分けられた家。グリーンにピンク、
イエローと、日本にあれば目をむくようなカラフルさが、不思議と
街の色に馴染んでいる。この違いはなんだろうとずっと考えている。

街の風景(建物の外観)が法にしっかり守られていると聞いた。
屋根の色も統一されているし、街全体が落ち着いたトーンなのは
もともと街にある色を建物で繰り返しているからだろうか。
建築物(特に集合住宅)の外観やセンスよくディスプレイされた
バルコニーのグリーンなど、見て歩くだけでもなかなか楽しい。

    集合住宅。

Brera美術館。
美術学校に併設された美術館で、1階が教室や実習室。
2階に美術館と図書館。近隣は画材屋が建ち並ぶ学生街。
図書館も立派で、とても恵まれた環境で芸術を学んでいる様子が
垣間見える。この国は芸術への意識が強く、芸術家を育てたり、
美術保存(教会のフレスコ画など。今回訪れた多くの教会が
補修工事中だった)への比重が高い国なのだろう。

   学生街とBreraの図書館


6月23日 ミラノ [旅の記録]

ミラノ着。

ミラノ在住の叔父、和功さんが空港まで迎えに来てくれる。

午後の一番暑い時間。長時間フライトの疲れと、いよいよ始まる緊張感と、

強烈な日差しにより、なんだか夢心地。

 

街の中心部の公園内にあるカフェで一息つく。

ここは公立の市民会館のような場所らしいが、公園を一望できるセンスのよいカフェは

とても居心地よい。

 

イタリア到着後、初のビール。ここのハイネケンの缶が気に入って持ち帰り。

結局、この2缶は旅の最後までかばんの中で、ごろごろ ごろごろ。

 

 簡素でありながら実に気持ちのよい空間。椅子は名作ばかり!

 

建物内には他にも展覧会スペース(このときはスターウォーズ展)や、

美術書ばかりを扱う本屋などがあり、素朴でありながらセンスあふれる空間。

旅行中でなければ、のんびり、1日を過ごしたい場所だった。

 

  本場のイタリアンはやっぱりおいしい。

 

夕方からはJANさんとユウジン(叔母さんといとこ)と合流。

corso comoというセレクトショップへ。

ヨーロッパでは古い建物の再生はごく自然なことであるが、ここも

古い建物の生かし方がとても素敵だった。このショップはファッション界の

「いま」が集まる情報発信地らしい。

その隣はカフェ。上階には画廊とブックショップ、そしていつも予約で

いっぱいという数室だけの小さなホテル。

 

ここはオーナー夫妻(ファッション界では有名人らしい)がモロッコのタイルなど世界各地へ

買い付けに行っては店のレイアウトやインテリアをどんどんチェンジさせたり、

オーナー自身もカフェで頻繁に食事していたりするからこそ、

いつも新鮮さを失わないのだという。

 

夕食はcorso como隣のレストランで。石釜で焼いた薄いピザや

ほくほくのポテト、そしてティーボーンステーキ!

すごいボリュームにびっくりしながらも、でも、どれもほんとうに

美味しくて、完食。いつもの2倍はゆうに食べている。ビールとワインで

緊張感もほぐれ、突然、睡魔におそわれる。

 

1日目が終わる。

宿へ戻るとフロントに人だかりができ、様子がなにやらおかしい。

カウンターの上にはロウソクの灯りがずらりと並び、ミサのような

雰囲気・・・・・・・・停電だ。

猛暑でエアコンを使いすぎ、パンクしたとか。11時になっても回復しなければ

他のホテルへ移る手配をすると言われるが、その元気はもう残ってない私たちは、

手持ちのペンライトを頼りに部屋に戻り、倒れこむように眠りについた。

 

旅にアクシデントはつきもの。あぁ、いよいよ旅に来た!


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